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 すべてがわかる-がん治療・がん治療最新情報 |
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がん治療のすべてがわかる -がん治療最新情報- |
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原発性肝臓がんの多くは肝硬変から発生しますが，その治療後の経過は栄養状態と深い関わりがあるとされています。
ここで最も大切なことは,，バランスのよい食事，栄養摂取をこころがけるということです。
たとえば，過度のタンパク質摂取は肝機能が低下している肝臓には負担となる一方，タンパク質やアミノ酸摂取が低下すると，肝臓で体に必要なタンパク質を合成することができなくなります。
タンパク質が代謝される時にはアンモニアが発生しますが，このアンモニアなどの老廃物を処理しているのが肝臓です。
肝臓の機能が低下し，処理しきれなかったアンモニアなどの老廃物が脳に悪影響を与えると肝性脳症となり，意識障害を引き起こすことがあります。
また，栄養が不足すると肝硬変は悪化し，さらには肝不全となり生命に関わる事態となってしまいます。
肝硬変の治療には，体内で合成できない必須アミノ酸を中心とした，過不足のないアミノ酸の摂取が大切です。
最近では，アミノ酸製剤を寝る前に飲むことで，寝ている間に肝臓が効率よタンパク質を合成できることがわかり，この処方も普及しはじめています。
このような栄養剤だけでなく，様々な薬剤の効果を最大限に発揮するには一日の中でいつ飲むのがよいのかという服用時間も問題にされるようになってきています。
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肝臓がんの治療後の経過を良好に保つには，食事に注意しなくてはなりません。
特に肝機能を良好に保つために，以下の点に配慮する必要があります。
●塩分を制限する
肝機能が低下していると，過剰な塩分摂取は体内に余分な水分が，蓄積し，むくみや腹水の原因となってしまいます。
１日８ｇ以下の塩分摂取が，肝臓病の治療の一般的な目安とされています。
●アルコール摂取を控える
多くの患者が肝硬変から，肝臓がんを発生しています。アルコールは分解されるとアセトアルデヒトに分解されますが，このアセトアルデヒトは肝臓の細胞も破壊します。
肝硬変で低下した機能は，アルコール摂取でさらに機能を低下させるおそれがあり，アルコールは極力控えましょう。
●バランスのよい食事をこころがける
他のがんと同様に，治療後は野菜や果物などを十分に摂取し，ミネラルやビタミンを豊富にとり入れましょう。
当然のことではありますが，タンパク質，炭水化物，ビタミン，ミネラルをバランスよく摂取することが大切で，食べ過ぎも肝臓に負担をかけますので注意しましょう。
●規則正しい食生活をこころがける
肝機能が低下していると，糖分の代謝も低下し，いったん血糖値があがると，下がるまでに時間がかかります。
したがって，間食や夜食は極力避け，規則正しい食事をこころがけ，血糖値を正常に保つことが大切です。
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