放射線治療 肝臓がんの治療  

 
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肝臓がんの放射線治療

 
 
       
   放斜線治療は手術,抗がん剤,とならんで現在がんの三大治療法のひとつですが,これまで,肝臓がんの治療に用いられることはほとんどありませんでした。

 その理由は肝臓は放射線に弱く,放射線を受けることで萎縮したり,肝機能が大幅に低下してしまうからです。

 したがって,肝臓がんで切除できない場合や局所療法でもあまり効果がみられない場合などに放射線治療がおこなわれるケースが多いといえます。

 しかし,近年放射線治療機器は進歩し,病巣にピンポイントで照射することが可能となり,特に腫瘍内部で最大のエネルギーを放射する重粒子線治療や陽子線治療は肝臓がんにも適用されはじめ,手術と同等の成果をあげていると報告しているところもあります。

 ただし,大型で多額の費用がかかる装置なので,実施している施設は限られてしまいます。

 現在,陽子線治療は,国立がん研究センター東病院筑波大学陽子線医学利用研究センター兵庫県立粒子線医療センター静岡県立静岡がんセンター 若狭湾エネルギー研究センター,の五ヵ所で実施されています。

 この中でも国立がん研究センター東病院や兵庫県立粒子医療センターは肝臓がんの粒子線治療を進めており,問い合わせてみるとよいでしょう。

 また,独立行政法人放射線医学総合研究所では,炭素を使った重粒子線治療を実施し,2003年に高度先進医療として認可されました。

  
   
 
 
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  重粒子線治療
 
 
     シンクロトロン(同期加速器)と呼ばれる加速器を使って,炭素の原子核を加速し,がんに集中して照射する治療法です。

 この粒子線治療の特徴は粒子が運動を停止する直前に最大のエネルギーを放出するブラッグピークという性質を利用し,臓器の内部で粒子が最大のエネルギーを放出することを可能にしたということです。

 この重粒子線治療の対象となるのは主に
肝臓原発の原発性肝臓がんです。

 重粒子医科センター病院の報告によると,手術に匹敵する治療成績をあげており,2003年4月からは原則として2日間で治療を終了できる2回照射法の臨床試験を行っていると報告されています。

 肝臓がんに対する重粒子線治療はまだ研究段階とも言えますが,患者への負担が少なく,根治も期待できる治療法として今後の成果に期待したいところです。

   
         
 
 
 
 
  陽子線治療
 
 
      陽子線治療の原理は重粒子線と同じですが,重粒子線が炭素の原子核を加速させるのに対し,陽子線治療では原子の中の陽子を加速し,患部に照射します。

 重粒子線治療の機器ほど費用がかからないため,国内でも設置する施設も上記に示したように5カ所あります。

 陽子線治療を肝臓がんの治療に利用している国立がん研究センター東病院では,この治療法の適応となるのは 肝機能の問題で手術できない場合や穿刺療法も適応できない場合としています。

 また,この治療を受ける具体的な条件として以下の点が示されています。

   1.  肝臓の一部にがんが限局していること  
       
   2.
 ICG(肝機能)15分値が20%以下の肝機能良好なら,肝臓全体の40〜50%以下の照射範囲で治療可能  
       
   3.
 ICG15分値が20〜50%なら,アルブミンやビリルビン,プロトロンビン値が良好 ならば肝臓全体の30〜40%程度以下の照射範囲で治療可能  
       
   4.
腹水や肝不全の症状がない場合   

 また,陽子線が胃や十二指腸,小腸,大腸などの消化管に照射されると,潰瘍や出血が生じる危険性があるため,消化管に接する腫瘍は基本的に陽子線治療は適応できないとのことです。

 この病院の報告によると
陽子線治療を初回の治療として受けた場合,3年後の無再発生存率は35%,全生存率は67%でした。 再発後に陽子線治療を受けた場合は,それぞれ7%,52%でした。

 この治療が実施された時点では,肝動脈塞栓術あるいは肝移植しか治療法が存在しなかったので,この陽子線治療成績は手術成績に匹敵するもので,今後も研究をすすめる意義は大きいと報告されています。

   
     
 
 
 
 
 
  定位放射線治療
 
 
      定位放射線治療は,腫瘍に対し3次元的に多方向から放射線のビームを集中させるという方法で,腫瘍には高い線量を照射し,周囲の非腫瘍組織には弱い線量しか照射しないという治療法です。

 この方式ではコンピュータとの連動により放射線の形を腫瘍の形に合わせ,立体的に照射することで,正常な部位への照射が極力抑えられるようになりました。

 最近では放射線照射装置にヘリカルCTの原理を応用し,放射線ビームをらせん状に回転させながら患部のみ正確に照射することを可能にしたトモセラピーと呼ばれる機器も肝臓がんの治療に用いられるようになりました。

 また,高精度のピンポイント照射が可能なノバリスと呼ばれる治療機器も登場し,成果をあげています。また,肝動注療法などの治療法と併用しているところもあります。
 
 肝細胞がんへの放射線治療はまだ全国的にも治療の症例は多くなく,研究段階ともいえますが,良好な治療成績を報告しているところもあり,今後,期待できる治療法といえるでしょう。

 大船中央病院ではこの肝臓細胞がんに対する放射線治療を積極的におこなっており,その患者数は全国の肝臓がんの放射線治療の3分の1にあたると報告しています。

   
     
   
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