凍結療法・肝臓がんの治療 

  肝臓がんの凍結療法は患者に負担の少ない治療法

 
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肝臓がんの凍結療法とは

 
 
           
       肝臓がんの治療にはラジオ波治療やマイクロ波治療など高温でがん細胞を焼くという治療法がありますが,凍結療法とはこれらとは逆に,がん細胞を超低温で凍らせて死滅させるという治療法です。

 この凍結療法は詳しくは「凍結融解壊死法」とも呼ばれ,がん細胞を急速に冷却し,凍らせた後,短時間で溶かすことで,がん細胞を破壊します。

 すでに欧米では10年以上前から肝臓がんなど,体内の臓器のがんにも行われ,実績もありましたが,日本では肝臓の手術やラジオ波治療などが普及していたため,これまでほとんど行われることがありませんでした。

 しかし,近年,治療装置も改良され,コンパクトで使いやすいものとなり,日本国内でも使用する施設がみられるようになりました。

   
 
 
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凍結療法の具体的方法

 
 
       
     凍結療法はラジオ波治療やマイクロ波治療と同様に,腫瘍とその周囲を破壊する方法で,治療法もよく似ています。

 まず,患者に局所麻酔を行い,皮膚の上から特殊な治療用針を腫瘍まで突き刺します。針の内部にマイナス149度以下のアルゴンガスまたは,マイナス196度以下の液体窒素を流すことで,腫瘍はすぐに凍りつきます。

 針ががんに届いたら,10分間凍結します。その後2分間をおいて,再び10分間ほど凍結させます。

 超音波診断装置で腫瘍やその周囲が十分に凍結したことを確認できたら,次には針の中に10度〜50度Cのヘリウムガスを流して,腫瘍を融解させます。このような急激な温度の上昇によって,がん細胞自体やがんへの血管が破壊されます。

 凍結が不十分な場合,別の部位から新たに針を刺し同じ操作をします。一度に5本まで刺すことが可能です。

 また,針の内部にガスを流す方法ではなく,ガスを直接噴射して死滅させる方法もあります。

 治療時には,超音波で観察しながら行いますが,最近ではMRIを使用する方法もあります。


 
 
 
 
 

肝臓がん凍結療法のメリットとデメリット

 
 
       
    長所  
     体を傷つけることが少ないため,患者の肉体的負担が軽く,肝臓の機能が低下していたり,全身の状態が悪い患者でも治療が可能です。入院期間もほとんどが1日か数日ですみます。  
       
     凍結療法は熱凝固法に似てはいますが,熱凝固法よりも大きな腫瘍を治療することが可能で,直径4〜5cm程度も一度で凍結できます。  
       
      熱凝固法では,治療に際し,気体が発生するため,壊死した部分を超音波診断で見分けることが困難です。しかし,凍結療法は,しっかりと壊死した部分を確認できます。  
       
     岐阜大学の長田真二准教授の研究では,「13人の患者で試験を開始し,2カ月後には,6人でがんに対する免疫機能が活性化し,肝臓内の凍結させなかった部分やリンパ節や腹膜へ転移していたがんも縮小した。」ということです。

 また,「残り7人はがんに対する免疫は変化はなかったが凍結した部分でがん細胞は消失した。」そうです。

 この結果に対し長田真二准教授は「細胞を焼くとがん細胞内のタンパク質が変性して免疫細胞が正しく反応できないが,凍結する方法ではこのタンパク質が変性せず,免疫機能が活発になるのでは。」とも話しています。
 
     
 
       
       
    短所   
      太い血管が腫瘍の近くにある場合,血液の熱によって腫瘍が十分に凍結しない場合があります  
       
      腫瘍の凍結時に,肝臓の表面も凍ってさけると,大量出血する可能性もあり,出血傾向のある患者には適用できません。  
       
      現在,日本国内で実施している施設が少なく,保険の適用にもなっていません。また,治療成績のデータも十分ではありません。
 
 海外のデータによれば,この治療法の患者の5年生存率は30〜50パーセントと報告されています。
 
       
      現在,この凍結療法は岐阜大学医学部附属病院の肝臓・胆のう・膵膵外科,慶応義塾大学病院の一般・消化器外科で実施しています。  

 
 
 
 
 
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