肝硬変とNASH 肝臓がんの治療

 

 
   スポンサードリンク
 
 
       

最新治療がわかる肝臓がんの治療TOPへ

 
    すべてがわかる-がん治療・がん治療最新情報  
   末期でもあきらめない! 世界が認めた抗ガン漢方薬!
 サンプル無料!
 
 
           
           
    肝臓がんの最新治療   生存率
    肝臓がんの原因    術後の経過と対応  
    症状    手術後の合併症 
    検査・診断      合併症と緩和ケア 
    病期と治療方針    肝臓がんの再発
      ラジオ波・マイクロ波焼灼法      肝臓がんの予防・再発予防 
    肝動脈塞栓法   患者の食事と栄養  
    エタノール・酢酸注入療法    肝臓がんQ&A 
    肝動注療法    転移性肝臓がん 
    外科手術      肝内胆管がん 
    放射線治療    肝炎の検査 
    抗がん剤治療     肝臓がんの原因・肝硬変  
    免疫治療    肝臓がんの原因・B型肝炎 
    凍結療法     肝臓がんの原因・C型肝炎 
    肝臓移植    治療の名医 
             
 
 
          がん治療のすべてがわかる -がん治療最新情報-
 
 
 

肝硬変 肝臓がんの原因

 
 
           
        肝硬変とは,肝臓に炎症が持続的に起こり,肝臓の細胞の破壊と再生が起こる中で,肝臓の組織が繊維化し,肝臓が硬化する状態をいいます。

 慢性肝炎の状態であれば,まだ肝臓の機能は保たれていますが,肝硬変へと進み,肝細胞の間に線維が増えてくると,肝臓の構造は変化していき,肝臓は硬く小さくなってきます。

 ここまでくると,ほとんど肝臓の機能は回復不能の状態になってしまいます。

 肝硬変のうち肝臓のうち正常な部分によって肝臓の働きがある程度保たれている状態の肝硬変を代償性肝硬変といい,さらに病気が進み,必要な肝臓の働きが失われた状態を非代償性肝硬変といいます。

 肝硬変の末期には,黄疸や腹水,腎臓障害,出血,肝性脳症も見られ。 この他にも低アルブミン血症,脾臓の腫れ,食道静脈瘤なども現れるようになります。

 これらの経過の後,患者の多くが,肝臓がんを発症するか,肝不全や静脈瘤の破裂などによって死にいたります。

   
 
 スポンサードリンク
   
 
 
  
 
  肝硬変の原因 
 
 
     
 肝炎ウィルスの感染
 肝硬変は,B型肝炎ウィルス(HBV)やC型肝炎ウィルス(HCV)による慢性的な炎症が主な原因となります。

 肝硬変患者の80%〜90%が,このB型肝炎ウィルス(HBV),C型肝炎ウィルス(HCV)によって,慢性肝炎になります。

 この慢性肝炎が大結節性肝硬変になるケースがとても多く,ウィルス性肝炎から肝硬変になる期間は,数ヶ月から数十年と言われています。その後5年〜10年を経て肝臓がんに至るケースが多く,15年後には約80%が肝臓がんを発症しています。
 

 アルコールの多量摂取
 肝臓の処理能力を超えた量のアルコールを長期間摂取し続けると,分解されないアルコールによって,肝細胞が破壊され,肝臓が繊維化していきます。

 薬物・毒物の副作用
 毒物や薬物の副作用による肝硬変もあります。長期的にある化学毒物に接していたり,薬物を服用していたりした場合,肝細胞の壊死や胆汁堆積,肝内アレルギーなどを引き起こし,それによって,慢性肝炎や肝硬変になる可能性もあります。

 自己免疫性肝炎
 自己免疫が正常に機能しなくなり,自己の体の一部である肝細胞を異物として攻撃してしまうため,肝細胞が破壊され,壊死してしまいます。

 肝静脈閉塞性肝硬化
 肝静脈閉塞性肝硬化も肝硬変の一種です。長期的に繰り返起こる心不全により,肝臓に血液が蓄積され,肝細胞の酸素が足りなくなり,壊死して繊維組織の増殖が生じて肝硬変になる場合もあります。

 胆汁性肝硬変
 胆汁性肝硬変も肝硬変の原因となります。肝臓内の胆汁堆積や肝臓外の輸胆管などが詰まっている場合は,肝細胞を欠血や欠酸にさせ,肝細胞が壊死し繊維組織の増殖が生じて,肝硬変になる場合もあります。

 
 
 
 
 
  NASH(非アルコール性脂肪性肝炎) 肝臓がんの原因
 
 
     

 最近では,アルコールを摂取しなくとも,肝臓を傷めてしまう「NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)」という病気が数多く報告され,問題となっています。

 この病気の原因はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)による脂肪肝です。

 NASHは,内臓肥満をベースとした脂肪肝が何十年とかけ徐々に進行し,肝硬変から最後には肝臓がんにも至る可能性もあります。 国内のNASHの罹患者は,成人の1%超,約150万人と推定されています。

 特に脂肪肝のある人は注意が必要です。血液検査で,肝細胞が壊れて血液に流出する酵素「ALT」の値が高く,空腹時にもかかわらず,血糖値を下げるインスリン値が上昇している人がいます。

 この段階はすでに脂肪肝であり,日本肝臓病学会のガイドラインでは,脂肪がたまった肝細胞が100個の細胞のうち10個あれば,脂肪肝と判定することになっています。

 まだ,この段階では体重を3キロ以上落とせばよくなる可能性が高いのですが,さらに,肥満状態が続くと,肝臓に炎症が起きてきます。

 そのような慢性肝炎の状態がNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)です。こうした慢性肝炎が何年も続くと,肝細胞が膨らんだり,線維化へと進むNASHに移行し,やがて肝硬変になり,肝臓がんになる場合もあるのです。


 日本では,BMI25以上の肥満患者では,6〜7割がNAFLDの範囲に入る脂肪肝とされ,そのうちほぼ2割がNASHといわれています。

 このNASHが怖いのは,専門医でもNASHと,予後良好な脂肪肝とを見間違えることがあるからで,きちんと両方を区分けして診断するのには肝生検が必要になってきます。

 一般に予後不良な脂肪肝からは20〜30年たって肝硬変が出てきますが,NASHは10年ぐらいで2割が肝硬変になります。

 最近では,肝硬変になる前から肝がんになるという症例が増えてきていると報告されています。 適度な運動と食事の管理,体重の管理をしっかりしていくことが予防には必要です。


 NASHの治療法は現段階では,食事療法,運動療法,薬物療法などがありますが,最も有効な治療法は減量することです。
   
 
 
 
   肝硬変の症状
 
 
       
      肝臓には「代償能」という機能があり,肝臓の一部に障害が起こっても残りの部分がそれをカバーして働きます。

 そのため,肝硬変になっても,初期のうちは肝臓も機能しているため,自覚症状はほとんどありません。このような状態の肝硬変を代償性肝硬変といいます。

 病気が進行すると、代償的に働く肝細胞が不足して非代償性肝硬変の段階に入ります。そして,,以下のようないろいろな症状が現れます。

 手のひらが赤くなる(手掌紅斑)
 手のひらの周辺部(とくに親指と小指の付け根のふくらみ部分)が赤くなることがあります。これは皮膚の血管が拡張したために起こるもので,肝硬変に多くみられます。

 皮膚にクモ状の血管が浮き出る(クモ状血管腫)
 胸や肩,腕の付け根などの上半身の皮膚に,クモが脚を広げたような形の赤い斑点が出ることがあります。これは「クモ状血管腫」と呼ばれ,毛細血管が拡張して浮き出したものです。
 
 腹部の静脈が浮き出る
 腹部静脈の怒張と呼ばれるもので,肝硬変の場合にみられます。肝硬変で肝臓が硬くなった結果,肝臓内の血液の流れが悪くなり,門脈の血圧が高くなって腹部の静脈が浮き出るものです。

 男性の乳腺がふくらむ
 肝臓には性ホルモン(とくに女性ホルモン)を分解する働きもありますが,肝機能が低下して女性ホルモンの処理が不十分になると、男性の乳腺が女性のようにふくらんでくることがありま
す。これは「女性化乳房」と呼ばれ,肝硬変の場合によくみられます。

 黄疸が現れる
 健康であれば,胆汁に含まれるビリルビンは血液中にごくわずかしか存在しません。ところが肝臓に障害が起こってビリルビンの処理がうまくいかなくなると,血液中にビリルビンが増 加することになります。

 その結果,ビリルビンの黄色い色素が皮膚や目の結膜に沈着し,黄疸が現れます。
 
 出血しやすくなる
 肝細胞の働きが低下すると,そこで作られる血液凝固因子の量が減少するため,出血傾向がみられるようになります。

 肝臓,牌臓の腫大
 肝硬変では,半数以上の人に肝臓の腫れ(肝腫大)がみられ,診察すると硬く触れることができます。

腹水がたまる
 血液中の水分は,アルブミンという成分によって血管からしみ出ないように保たれていますが 肝硬変が進行して肝臓でのアルブミン産生量が減少すると,血液中の水分は徐々に外へしみ出してきます。

食道などの静脈瘤が現れる
 肝臓内の血液の流れが悪くなると,胃や食道の静脈がうっ血して静脈瘤ができます。

 肝臓には,胃や腸からの血液を集めて肝臓に運ぶ門脈がありますが,肝硬変になって肝臓が硬くなると血液の流れが悪くなり,門脈内の血圧が上昇します(門脈圧亢進)。

 そして肝臓をスムースに流れることのできない血液により,食道などの静脈が太くふくらみこぶのようなものができます。これが食道静脈瘤です。

 食道静脈瘤が破裂して出血を起こすと,吐血,下血といった症状が現れ,特に消化管出血は大量出血になりやすく,命を落とすケースもあります。

肝性脳症を起こす
  肝性脳症は肝臓病のときにみられる意識障害のことで,肝性昏睡ともいいます。 肝性脳症は、肝臓の解毒機能の低下により,血液中にアンモニアなどの有害物質が増え,それが脳に作用して起こるものです。

 肝性脳症は,初期のうちは軽い症状ですが,病気が進行するにつれて,奇異な行動が目立つ,性格が変わる,簡単な計算ができない,などの特徴的症状が現れます。

 
 
 
     
 
     末期がんでもあきらめない! 世界が認めた抗ガン漢方薬! サンプル無料!
 
 
     
 
肝硬変の治療
 
 
         
      肝硬変は,肝臓病の最終段階であり,肝硬変を生じた肝臓組織の機能が治療によって回復することは,ほぼ不可能といえます。

 しかし,肝硬変が進行する前に治療を開始すれば,それ以上の進行をある程度まで遅らせることができます。


 体の機能に支障がない代償期では,安静と食事の両方が治療の基本になります。定期的に検査を受ける以外,特別な治療は行われないのが一般的です。

 非代償期では,症状の悪化や合併症の防止が治療の基本となります。
 
 腹水の治療
 アルコールの飲みすぎによる腹水の場合は,まずアルコールの摂取をやめます。禁酒するだけで,腹水が改善されることがよくあります。また,肝臓の負担を減らすため,ある程度の安静も必要です。

 また,腹水には塩分摂取も影響しているので,厳重な塩分制限が必要です。1日当たりの摂取量を3〜5g以下に減らし,水分の量も1日1リットル以下に抑えるようにします。

 こうした基本的な治療の他,利尿剤を用いて尿量を増やしたり,アルブミンを点滴で補給します。


食遭静脈瘤の治療
 静脈瘤ができても,痛みや異物感などの自覚症状はほとんどないので,内視鏡で定期的に経過観察することが必要です。破裂の危険がなければ,そのまま観察を続けます。
 
 食道静脈瘤に破裂の危険が出てきた場合,治療法として従来は手術が一般的でしたが,最近は内視鏡による硬化療法がよく行われています。

 これは、静脈瘤そのものやその周囲を硬化剤で固めてしまうもので,破裂して出血を起こした場合でも抑制効果があります。

 また,静脈瘤をゴムで止める静脈瘤結紫術も開発され,食道静脈瘤の治療に効果を上げています。

 肝性脳症の治療
 肝性脳症を起こすアンモニアなどの有害物質は主として腸管で作られます。したがって,治療はまず便秘を治すことで,有害物質を長時間体内にとどめないようにします。 

 治療薬としてラクツロースという緩下剤がよく使用されます。これには、排便を促す効果の他,腸内の有毒な細菌の繁殖を抑えたり,アンモニアの吸収を低下させる作用があります。
 
 また,血液中のアミノ酸バランスの乱れが肝性脳症の一因となっていることから,特殊アミノ酸製剤を点滴することもあります。

 その他アンモニアのもとになるタンパク質摂取の制限も必要です。
   
         
 
  末期でもあきらめない! 世界が認めた抗ガン漢方薬!
 サンプル無料!
 
  このページのTOPへ  
 

 
 
inserted by FC2 system