肝臓がんの最新治療 

  肝臓がんの最新治療のすべてを紹介します。

 
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肝臓がんの最新治療

 
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  HIFU(ハイフ)強力集束超音波治療−副作用なく,痛みもない画期的治療法 
 
 
         
     HIFUと(ハイフ)とは超音波を一カ所に集中させ,その強力な超音波のエネルギーで腫瘍を殺す最新の治療法です。

 この治療法が画期的な点は,体にメスや針を入れない,すなわち非侵襲で体を傷つけることがなく,副作用もほとんどなく,患者も痛みを感じないという点です。

 また,再発しても何回でも治療をおこなうことができ,通院で治療を受けられるというメリットもあります。

 このHIFUには大きく分けて2種類があり,1つは直腸から超音波を発生させるプローブを挿入して照射するタイプで,前立腺がんの治療に使われています。

 もう一つは体外から照射するタイプで,肝臓がんの治療に使われています。この治療器では直径30cmほどの凹面鏡で太陽光を集めるように超音波を一点に集中させます。

 このフォーカスされた部分にキャビテーション(Cavitation)と呼ばれる細かな空泡化が起こり,このマイクロバブルにより,まずがん細胞はダメージを受けます。

 さらにマイクロバブルは高温を発生する為に,細胞のタンパク質は数秒で熱変性をして死滅してしまいます。

 最新治療なのでまだ十分な臨床試験のデータは集まっていませんが,
外国での臨床試験の結果では,肝がんの患者68例のHIFU治療中,30例をHIFU治療のあと切除したところ,全例で焼灼されているのが確認されています。


 また,474例の進行肝臓がんに対するHIFU治療では87パーセントが症状改善したとの研究報告があります。


 以上のように,この治療法はたいへん優れ,その普及にも期待されるところですが,ただ欠点もあり,それは照射部が3mm×3mm×10mmと小さな範囲でしかないことです。

 そのため,3cm程度のがんを死滅させるには1〜2時間程度かかります。ただこれまで,数時間かかっていた治療をマイクロバブルを静脈から患部に投入し,照射することで数分にすることを可能にした治療法の研究も進められており,今後に期待したいところです。

 HIFUの肝臓がん治療は実施している病院もまだ少ないという現状があります。現在実施している病院のいくつかを以下に紹介しておきます。


      東京医科大学病院消化器内科  新宿区西新宿6-7-1TEL:03−3342−6111


       ルカ病院・ルークリニック 東京都中野区野方3-6-1 TEL03-5345-7281 

   
         
 
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  経皮的肝灌流化学療法(PIHP)−肝臓のみに高濃度に抗がん剤を集中させることに成功
 
 
       
   

 肝臓がんの治療の一つに動注化学療法があります。この方法はカテーテルをももの付け根から入れ,肝動脈まで通した後,肝臓に抗がん剤を投与することにより,薬剤を肝臓の腫瘍に効率よく投与する治療法です。

 ある程度の効果はありますが,肝臓の腫瘍を通った抗がん剤は全身を巡り,副作用を避けることはできず,したがってあまり高濃度の薬剤を投与することはできませんでした。

 その方法を改良したものが,神戸大学の肝臓外科チームが新たに開発したこの経皮的肝灌流化学療法(PIHP)です。

 この治療法では,肝臓をはさんで下大静脈の上下をバルーンで遮断します。そして,肝動脈から通常の10倍の高濃度抗がん剤を投与します。

 その抗がん剤は血流とともに肝臓の腫瘍を経て,肝静脈から下大静脈に入りますが,その上下をバルーンで遮断されているため,血液はバルーンについたカテーテルの穴へと流入し,そこから体外へと送られ,抗がん剤が濾過された後に,体内に戻されるという方法です。

 この方法ですと,高濃度の抗がん剤を肝臓のみに集中でき,抗がん剤が体外で濾過されるため,他の部分には影響せず,副作用も大幅に軽減できるという長所があります。

 神戸大病院の報告では,切除不可能な多発肝細胞がんに対する治療成績は有効率63%,5年生存率24%と他の標準的な治療法により,治療成績は大きく向上しているとのことです。

 最近では肝機能が比較的良好な患者に対し,減量切除と組み合わせる2段階治療を開発して,有効率が82%,うち完全緩解は48%とさらに向上しています。

 この治療法は世界的に最も有効性の高い治療法と評価され,国内外施設から多数の患者が紹介され,来院しているとのことです。

 実施機関 問い合わせ   神戸大学附属病院 肝胆膵外科 TEL:078-382-5111 b


 
 
     
 
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   分子標的治療薬  ネクサバール (ソラフェニブ) 肝臓がんにも適用
 
 
     従来型の抗がん剤は正常細胞とがん細胞の両方に作用するため,大きな副作用が問題となっていました。

 そこで,がん細胞のみに選択的にはたらく治療薬として開発され,副作用が少ないと期待された薬剤が分子標的治療薬です。
 
 この分子標的治療薬は直接がん細胞を殺すのではなく,がん細胞がつくりだすタンパク質の分子に作用することで,がん細胞の増殖や転移を抑えるはたらきがあります。
 

 これまで肝臓がんに有効な抗がん剤はないとされてきました。肝臓がんに対する全身化学療法の効果は低く,いまだ標準的な治療法も確立していないのが現状でした。

 しかし,分子標的治療薬,ネクサバール(一般名ソラフェニブ)の切除不能肝細胞がんへの適応拡大が2009年に承認されました。

 この承認により,世界で初めて肝細胞がんに対して生存期間の延長を示した全身治療薬の使用が日本でも可能となりました。

 ネクサバールはがん細胞の増殖と血管新生に関与する酵素を阻害することで,効果を発揮します。

 欧米の臨床試験では,ネクサバール投与(400ミリグラムを1日2回内服)群(299例)とプラセボ投与群(303例)が比較された結果,全生存期間がプラセボ群7.9カ月に対してネクサバール群は10.7カ月と,44パーセントも延長できたと報告されています。

 また,無増悪期間もプラセボ群2.8カ月に対してネクサバール群5.5カ月と有意差が認められ,副作用の頻度もほぼ同等と良好でした。

 日本でも臨床試験は行われており,症例は27例と少ないものの,日本人に投与した場合の安全性,有効性は海外試験とほぼ同等という結果でした。

 副作用は現在のところ,ほかの分子標的薬と比べて副作用に大きな違いはみられていません。海外の臨床試験での重篤な副作用は,下痢が11パーセント,手足皮膚反応8パーセント,疲労感10パーセント,出血6パーセントででした。

 日本での試験では,手足皮膚反応や皮疹,肝機能の低下,膵臓の酵素であるリパーゼ値の上昇などの副作用はありましたが,重篤なものは1例だけであったと報告されています。

 また,進行肝細胞がんに対するソラフェニブ療法後の治療として,肝動注化学療法は肝予備能が低下した症例に対しても安全に施行可能で,有効であると報告されています。

   
 
 
   
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