肝臓がんの抗がん剤治療 

  肝臓がんの分子標的薬ソラフェニブで生存期間が延長

 
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肝臓がんの抗がん剤治療

 
 
   
肝臓がんでは,これまで抗がん剤が効きにくく,有効性の高い抗がん剤はありませんでした。

ところが,2009年に,腎臓がんの分子標的治療薬として使用されていたソラフェニブ(ネクサバール)が,肝臓がんの使用にも承認され,生存期間も延長できるようになりました。

ソラフェニブは,進行した肝臓がん患者で,肝機能が維持できている人への標準治療として位置づけられています。

現在では,ソラフェニブを中心とした分子標的治療薬とこれまで行われてきた肝動注療法との併用,分子標的薬の組み合わせや新薬の臨床試験が行われています。

ここ数年で,この臨床試験の結果が明らかになり,有効な治療法が承認されることが期待されています。

   
 
 
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肝動注化学療法 

 
 
         
    肝臓がん独自の治療法として,肝動注化学療法があります。

この治療法はカテーテルを挿入し,肝動脈から抗がん剤を注入することで,抗がん剤の肝臓への集積性を高めようという治療法です。

この場合,使用される抗がん剤として「シスプラチン単独療法」「フルオロウラシル(5FU)+シスプラチン療法」などがあります。

この肝動注化学療法は,完全にがんが消失した例や長期間の生存データの報告はありますが,大規模な臨床比較試験が行われていないため,延命効果が明確になってはいません。

また,施設によって治療方法が異なっているという実情があります。

シスプラチンの副作用として,吐き気,嘔吐,食欲不振,倦怠感,骨髄抑制,肝機能障害などが,また,フルオロウラシルの副作用では,骨髄抑制や食欲不振,吐き気,嘔吐,下痢などがみられます。

現在,分子標的薬ソラフェニブ単独療法と動注化学療法の臨床試験がおこなわれています。


この肝動注化学療法を改良し,さらに効果を高めた治療法が5−FUとインターフェロン併用療法です。

この5−FUを肝動注療法で少量ずつ24時間投与すると共に,週3回インターフェロンの筋肉注射をすることで,手術不能の進行肝臓がん患者でも約50%の人のがんが消失したり,大幅に縮小したりしています。

なお,2010年から,プラチナ製剤のミリプラチンが,動注化学療法に使用されるようになりました。

また,神戸大学の研究チームは,この肝動注療法より,さらに肝臓への抗がん剤の集積性を高めた経皮的肝灌流化学療法(PIHP)を開発し,副作用を軽減すると共に,肝臓がんの治療に大きな成果をあげています。

   
         
 
 

 
 
 

肝臓がんの分子標的治療薬ソラフェニブ(ネクサバール)

 
 
         
   

2009年に肝臓がんに対して,承認された分子標的治療薬ネクサバール(ソラフェニブ)は,2005年に腎細胞がんに対する治療薬として承認されていたものです。

ネクサバール(ソラフェニブ)は,経口投与が可能な分子標的治療薬です。

この薬剤は,腫瘍細胞の増殖に関わるシグナル経路を直接阻害するだけでなく,血管新生に働くVEGF受容体,PDGF受容体を併せて阻害し,がん細胞の血管新生を抑制します。

すなわち,ソラフェニブは,肝臓がんのがん細胞の増殖を抑え,がん細胞が栄養分を得るための新しい血管ができる作用を阻害する,という二つのはたらきをもっています。

ソラフェニブを投与した肝臓がん患者では,CR(完全奏効)とPR(部分奏効)は4.7 %と,高くはないものの,32・4%にSD(安定)という結果がでており,腫瘍縮小効果は小さいものの,長期にわたり使用でき,延命効果が得られるとされています。

ソラフェニブは錠剤で,1日に2回2錠ずつ,あわせて4錠を服用します。

脂肪分の多い食事をとると効力が落ちることがあるので,揚げ物や高脂肪の食事をするときは,食前の1時間と食後2時間は,服用を避けるようにしたほうがよいでしょう。

ソラフェニブのおもな副作用としては,下痢,脱毛,肝機能障害がありますが,特に,手の平や足の裏に皮疹や紅斑があらわれ,痛みをともなうこともある手足症候群など皮膚症状が多くみられます。

また,B型肝炎ウイルスのキャリアは,エンテカビルやラミブジンなどの抗ウイルス薬による治療を併用します。

進行肝臓がんに対するソラフェニブ療法後の治療として,肝動注化学療法は肝機能が低下した症例に対しても可能で,有効であると報告されています。

 
   
   

   
 
     
 
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